甘み、粘り、香りのバランスの良さ、また弾力もあるのにあっさりと食べられる「ヒノヒカリ」は、九州を中心に西日本で多く栽培されているお米です。「コシヒカリ」を父に持ち、やや小粒なのが特徴。どんな料理と合わせても、その引き立て役に徹する万能なお米ですが、丼物やチャーハンにすると、おいしさがより際立ちます。

鶴秀で栽培する「ヒノヒカリ」は、6月に田植え、10月に収穫する普通米。地域の慣行栽培よりも節減対象農薬の使用回数を8割減らし、化学肥料を5割減らして育てた特別栽培米です。

「ツルに選ばれた地」で丁寧に育てられたお米

鶴秀のお米

毎年、1万羽以上のツルが越冬のためシベリアから渡来する鹿児島県北西部の出水市は、「鹿児島県のツル及びその渡来地」として、国の特別天然記念物に指定されています。この地で明治時代よりお米作りを続ける鶴秀。「ツルに選ばれた土地」で、自然に配慮しながら安心安全なお米作りにこだわっています。

先祖から受け継ぐ水田を守り、「ただただ自然においしいお米を食べてほしい」という想いで取り組む、徹底した土づくりと水田管理。信頼される農家であるために、嘘偽りなく、愚直においしいお米作りに励んでいます。

鶴秀がおすすめする、おいしいお米の炊き方

鶴秀がお届けするお米は、「ヒノヒカリ」と「なつほのか」。お米ソムリエの資格を持つ時吉涼子さんおすすめの、白米のおいしい炊き方をご紹介します。

まず大切なのは、お米をきちんと計量すること。計量カップに隙間なくお米を入れ、ピッタリ180mlに合わせます。

次にたっぷりのミネラルウォーターで研ぎます。ザルを重ねたボールにお米と水を入れ、素早く2〜3回かき混ぜ、ザルを持ち上げる作業を2〜3度繰り返します。

洗う際には、お米をこすらず泳がせるように混ぜるのがポイント。このとき、水が多少白く濁っていても構いません。そして、ザルで水を切ります。

炊飯は、通常の量の水にお米を浸し、夏場は30分ほど、冬場は1時間ほどおいてから。炊き上がったら、しゃもじで十字に切るように混ぜ、全体を均一にほぐします。

炊飯の方法はさまざまありますが、圧力鍋を利用すると甘みが強めに、また土鍋を利用するとツヤツヤと高級感漂う炊き上がりになります。ただ、一般的な炊飯器でも充分においしく仕上がりますのでご安心ください。

普段の食事にはもちろん、出水市特産の鶏、豚、牛と合わせると、より一層おいしくいただけます。より詳しいお米の炊き方については以下をご参照ください。

鶴秀
鹿児島県出水市

自然に配慮し、ツルと人とが共存できる環境を整えることは、自ずと安心安全なお米作りにつながる。その一心で、明治時代から8代にわたり農業を継承している株式会社 鶴秀。東京ドーム5つ分に及ぶ水田で早期米や普通米など9種類のお米を栽培しています。