【伊賀焼窯元 長谷園】かまどさん

伊賀焼窯元 長谷園は、1832年に三重県伊賀市で開窯した老舗メーカー。400万年前に生息していた生物や植物の遺骸が多く含まれる地層から算出される伊賀の陶土は、“呼吸をする土”と言われるほどの細かな気孔を持ち、持ち前の遠赤外線効果の高さと蓄熱力で食材の旨みを引き出します。長谷園の代表を務めるのは8代目の長谷康弘さん。長谷園のヒット商品「かまどさん」の生みの親である7代目の長谷優磁さんから受け継いだ「食卓は、遊びの広場だ」「作り手は、真の使い手であれ」という言葉を大切に、その子どもである4人の兄弟がそれぞれの得意をいかしながら営んでいます。

まるでかまどで炊いたのような“ふっくらごはん”

10年の開発期間を掛けて誕生した土鍋「かまどさん」。ご自宅のコンロで、まるでかまどで炊いたようなふっくらとおいしいごはんが炊き上がります。その秘訣は、伊賀で産出された粗土と遠赤外線効果の高い釉薬が使われていること。お米の芯まで熱が通り、かつ木のおひつと同じように土が“呼吸”するため、ごはんがベタつきません。

ふきこぼれの心配なし。火加減いらずの土鍋

誰でもおいしいごはんを炊けるようにという願いを込めて、「かまどさん」はなんと火加減の調整がいりません。二重の蓋が圧力釜の機能を果たすことで、ふきこぼれを防いでくれます。また、直火部分は肉厚の設計にすることで、時間をかけて穏やかにお米に熱を与えていきます。“炊き立て”をいただけるよう、保温性にも優れているのもうれしい。

10年、20年と使いつづけられる「かまどさん」

割れない限り10年、20年と使いつづけられる「かまどさん」。使い方として必ず最初に必要なのがお粥炊きをする「目止め」です。お粥炊きをすることで、米のでんぷん質が土鍋の細かい気孔を埋め、水漏れを防いでくれます。また、お手入れ方法として、洗ったあとは底面を上にして、風通しの良いところで十分に乾燥させる必要があります。底がしっかり乾いた状態になってから使用するようにしましょう。

「かまどさん」基本のごはんの炊き方

米を研いで5分ほど水を切り、分量の水とともに「かまどさん」に入れ、20分浸水させます。
ふたをする際は、中ふたと上ふたの穴の位置が直角になるようにセット。

鍋底の釉薬がかかっていない白い部分の約半分の高さまで炎が達することを目安に、ガスの中強火で炊きます。(加熱時間は米の量や種類、レシピによって異なります。)

上ふたの穴から蒸気が勢いよく拭き始めてから約1〜2分経ったら火を止め、そのまま20分蒸らしたら完成です。

伊賀焼窯元 長谷園
三重県

伊賀焼窯元 長谷園は、1832年に三重県伊賀市で開窯した老舗メーカー。 400万年前に生息していた生物や植物の遺骸が多く含まれる地層から算出される伊賀の陶土は、“呼吸をする土”と言われるほどの細かな気孔を持ち、持ち前の遠赤外線効果の高さと蓄熱力で食材の旨みを引き出します。 「食卓は、遊びの広場だ」「作り手は、真の使い手であれ」という言葉を大切に、4人の兄弟がそれぞれの得意をいかしながら営んでいます。