越前焼の里ならではの米「そよ風田んぼ」
規模拡大を図りながらも環境への優しさを維持し、先人からの米づくりの営みを未来へつないでいきたい───。
そんな思いを実現させるプロジェクトのお米として、『そよ風田んぼ』は誕生しました。田んぼの周囲には、四季折々に表情を変える落葉広葉樹林が広がり、森の中には先人たちが壺や甕を焼いた穴窯が眠っています。『そよ風田んぼ』は、越前焼の里ならではの鉄分・ミネラルの豊富な土の恵みを受け栄養価が高く、さわやかな甘み、素朴な風味、絶妙なもちもち感が特徴です。奥山の田んぼを守ること、お米を作り続けることは、日本の心のふるさとを守ることと信じています。
自然の恵みと人の手によって生み出されるお米
大切に手がけてきた水田には、コウノトリやホタル、日本一小さいハッチョウトンボなど、絶滅危惧種を含む多彩な生き物が生息しています。メダカ・やご・しじみなどの生き物が遊び、蛍や赤とんぼが舞う豊かな田園風景。毎年、子どもたちが集まり「生き物観察会」や「蛍観察会」で賑わいます。奥山・里山の水田を守ることは、約7割が中山間地である日本の国土保全にもつながる。そんな想いのもと、EM肥料の生産・販売、有機米や自然米の米粉を用いた6次産業化を通じて、中山間地の農地の保全活動にも取り組んでいます。
水を湛えた田んぼから、自然の生態系を呼び戻したい。また次世代の子どもたちに安全・安心なお米を届けたい。そんな想いを込めて、平成4年に農薬、化学肥料を全く使わない『田んぼの天使』は誕生しました。安全・安心を徹底した独自の農法は、有機JAS認証を取得済み。栽培には、酵母菌や乳酸菌、有害な物質を分解してくれる光合成細菌などの有用微生物(EM菌)を使用しているのが大きな特徴で、水田とその周囲の水や土を浄化してくれる作用があります。自然にもやさしい農法にこだわり抜き、地元、ひいては日本の農業の未来をも見据えてお米を作っています。