教えて、ごはんさん!ちょっとの工夫でおいしくなる「塩むすび」の基本
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- ごはん
- 塩むすび
お米のおいしさをダイレクトに味わうことのできるおにぎり。
握るという工程が加わるだけで、あたたかなおいしさが口いっぱいに広がる日本人の日常には欠かせないソールフードです。
そしておにぎりといえば、お弁当や朝ごはんの定番メニューですが、「実はなんとなく握っていた」なんて方も多いのではないでしょうか。
「おにぎりはお米の粒を潰さないように、やさしく、やさしく握るのが大切です」
そう教えてくれたのは、訪問調理師/子ども料理研究家の『ごはん さん』。「食を豊かにすることは、自分を、人を大切にすること」という想いのもと、日本中の食卓を彩ります。
「どのくらいの力で握るんだろう?ベストな塩加減ってあるの?」
「綺麗な三角形をつくりたい!」
今回はそんな疑問を解消すべく、ごはんさん直伝!「ふんわり塩むすびがつくれるコツ」をご紹介します。
ごはん さん
訪問調理師/子ども料理研究家。
累計1,500件以上のお宅を訪問し、各家庭の味に寄り添った簡単で身体に優しい料理を提案している。著書『数カ月先まで予約でいっぱい! 訪問調理師ごはんさんのどんどんおかわりする子ども大好きレシピ78』『訪問調理師ごはんさんの野菜大好きレシピ』等。Instagram: https://www.instagram.com/gohan.no.gohan/
このレシピで使ったおすすめのお米
このレシピで使ったお米は下記です! このレシピにぴったりのおすすめのお米です。ぜひご賞味ください。
美味しい塩むすびの作り方
❶「下準備」やさしく炊いて、ふんわりほぐす
おいしい塩むすびを作るには、土台となるごはんが肝心。
ごはんの炊き方にもひと工夫を加えたいときは、「土鍋ごはんの炊き方」をご覧ください。
炊き上がったら、さっそく釜の中をかき混ぜていきます。
しゃもじを真っ直ぐ十字にいれて、4つに分けます。繊細なお米の粒たちが傷つかないように。重さで潰れそうになっているお米を助けるように。ゆっくりそっと。すべて一度にかき混ぜると、お米がべちゃっと潰れてしまうので、ブロックごとに混ぜましょう。
下から掬い上げたごはんの天地をころんとひっくり返して、空気を入れるように。重さでくっついているごはん粒を、しゃもじの先でちょんと撫でるような感覚です。
お米を潰さずに上下をしっかり返しながらほぐす。そうすることで均等に蒸らせて、おにぎり自体もふんわりな仕上がりに。ふかふかとした口当たりを楽しめます。
❷「塩加減」塩はたっぷりめがよい塩梅
次に、両手を軽くぬらします。水加減は、手を合わせたときに若干吸い付くくらいがベスト。水分が多すぎるとできあがりがべちゃっとしてしまうので、気をつけましょう。
塩をとって、手のひらにまんべんなく広げていきます。
塩はたっぷりめがおすすめ!時間が経つと塩が溶けておにぎりの内部に吸収されてしまい味がぼやけて感じるので、薄味になりがちなんです。握ってからすぐに食べない限りは、多めにとるのがおいしく仕上げるコツです。
また、塩にも色々な種類があるからどれにしようか悩みますよね。そんなときはぜひ、粒が大きいものを選んでみてください。塩味やうま味をしっかりと感じられて、満足感のあるおいしさに仕上がります。
❸「握り方」お米の蒸気でふんわりと
ごはんを手にとり、表面のお米をならすようにやさしく握っていきます。
ごはんがあつあつな状態で握るのがベスト。お米から出る蒸気を内側に入れ込むように、外側をやさしく握るとふんわりしたおにぎりになるんです。
炊き立てごはんを握る際は、やけどにご注意を。あまりにも湯気が立っていて触れないときは、一度お茶碗によそって冷ましましょう。
素手で握るのがおいしさのポイントですが、衛生面が気になる場合はラップを使っても大丈夫。ラップだとお米の粒が潰れてしまいがちなので、できるだけふんわり握るのを意識してみてくださいね。
手の中でくるくると転がしながら、30回ほど握っていきます。
きれいな三角形にするなら、中指と薬指で握ってみて。全部の指を使ってめいいっぱい握ると粒がぎゅっと潰れちゃうし、逆にやさしすぎるとおにぎりの形が丸くなっちゃう。人差し指は浮かせて中指と薬指を使うと、力加減がちょうどよくて形が綺麗に整うんです。
❹「冷まし方」ラップの上は開けたままで
お弁当や軽食で持ち運ぶことも多いおにぎり。
ラップやアルミホイルに包むタイミングに悩んだ方もいるのではないでしょうか?
海苔を巻かずにお米だけの場合は、表面だけ乾かしてすぐに包むのがベスト。
海苔を巻いて持っていきたい場合はしっかり冷ましてから包むと、時間が経っても海苔のパリッと感が保たれます。
ごはんさんおすすめのラップの包み方は、完全に密封せずに「上部だけ開けたままにする」方法です。
まずは、おにぎりをぽんとのせるように海苔で包みます。
おにぎりをラップの真ん中に置き、半分に折ります。
ラップの両端を、くるくると丸めるようにとめて完成です。
ラップの上の部分はふんわりかぶせるくらいの感覚で。完全に閉じずに少し開けておくことで、おにぎりの蒸気が程よく逃げて、食べるときにパリッとした食感が残りやすくなるんです。
この方法なら、「海苔がラップにくっついちゃった…」なんてことも防げます。おにぎりと海苔の一体感も、海苔自体のパリッとちぎれる食感も楽しめる包み方!ぜひお試しくださいね。
やさしく握った塩むすびを、みんなで食べてみた!
両手でやさしく包むように作ったおにぎり。ひと口頬張ると、ほろほろとほどけるような食感が口いっぱいに広がり、思わず笑みがこぼれました。一粒一粒の存在感があり、お米の甘みがしっかりと伝わってきます。少し多めの塩も、お米と馴染んでちょうど良い。塩のうま味のおかげでお米本来の味も引き立ち、心落ち着くほっこりするおいしさです。
塩むすびの握り方、いかがでしたか?いつものおにぎりも、ほんのちょっとの工夫で格段においしくなります。忙しくておにぎりしか食べられない!そんなときこそ、ごはん本来の味をたっぷり堪能できるおにぎりを、ぜひ日常の中で味わってみてくださいね!
今回使用した、ソラミドごはん取り扱いのお米はこちら! ぜひ、お試しあれ!
きれいな山水と長く熟成させた有機肥料(EMぼかし)で、じっくりと育てた有機米「田んぼの天使」は、素朴な風味と甘味、もちもち感が特徴です。お米の香ばしいかおりがふんわりと広がり、口に入れればもっちりとした食感とさわやかな甘みを楽しむことができます。
執筆:くにみつあんな
編集:貝津美里
写真:飯塚麻美
お米を潰さないように、やさしく、やさしく、ほぐしながらかき混ぜるのがポイントです。そうすると全体がふわふわっと仕上がるんですよ。