まだまだ自分のもの作りには発見がある。
少しずつ、自分のペースで見つけた暮らし。

soramidoが2015年にサイトをオープンしてからお取り扱いをしています「工房mie」の山内美絵さん。今回じっくりお話を伺ってみて、ご自分にとても正直な方だと感じました。そして作品作りの枠を決めてしまわず、ご依頼の声を柔軟に対応していらっしゃいます。だからこそ新しい作品作りの発見をしながら、日々制作を楽しんでいらっしゃいます。

工房mieの山内美絵さん。

現在のお住まいの茨城県守谷市に移られて7年くらい。
一軒家の古民家で、素敵な縁側のあるお宅です。

元々は東京出身、都内で保育士を10年勤め、
笠間(茨城県)で陶芸について指導してもらいながら、守谷市への移住となりました。

どうして、守谷市だったのか

都内にいるころから週末は山登りなどアウトドアを楽しんでいた山内さん。

自然が身近で、ご実家がある都内にも行き来しやすい場所として偶然見つけたのが今のお家でした。

移住後は、住まいの近くで保育士の仕事も続けながら、制作活動、アウトドアやリフレッシュ、都内でお買い物やお友達と会ったりもできる守谷市は、山内さんにとって理想的な場所だそうです。

一人でコツコツ作ること

子供のころから絵をかいたりすることが好きだった山内さんは
「パーソナルスペースでもの作りすることが自分はとても好きなんだと思います」と言います。

都内に住んでいた時、なにかモノ作りしながら生活が出来たらいいなと、なんとなく考えるように。
とはいえ、絵を描くことだけで生計を立てていくイメージもわかない。
そのころから「陶芸教室」に通うようになり、造形もできて絵を描く可能性もある陶芸に触れるに連れて、新しい暮らしのイメージが持てるようになったそうです。

古民家でのモノ作り

昔ながらの縁側のあるお宅に、立派な土間があります。
電気窯を土間に置いて使われています。

クラフトフェア出店や企画展示から

守谷市に拠点を構えたものの、笠間で陶芸を学ぶ間はお金もかかります。
平日はしばらく普通に働き、週末に制作活動をし、少しずつクラフトフェアなどへ出店する機会を増やしていきました。

そのうち、作品の取り扱いのお声がかかったり、企画展示に申し込むとそのまま常設するお話に繋がっていったりしていきました。

soramidoも北軽井沢のクラフトフェアで山内さんにお会いしてお取引が始まりました。
いくつかお取り扱いの作品をご紹介します。

作ることで発見

企画展示のお誘いを受けて依頼される作品を出してみると、想像以上に反応があって自分の可能性を引き出してもらうこともある。
新しい発見をさせてもらい、もっとその気づきを深めて、新しいものを制作していきたいと常に思っています、とのこと。

こちらはその一部の「こけし」や「ネコ」の作品です。

これからの「工房mie」

「特に夢ってないんです」と山内さん。
その時やるべきことをやって、その先に何かあればいいかなと思っている。
一方で自分の作るものはもっと上を目指して出来るというのもどこかで思っています。
なので、作り続けていけばまた新たに自分の作品が見えてくると思ってやっていくだけといったとこでしょうか。

クラフトフェアへの出店はお客様とお話して反応をダイレクトに見ることができる良い機会でもあるので、出来る限り続けていきたいとおっしゃっていました。

取材・執筆:笹沼杏佳
写真:工房mie(提供)